京都三次元分光器第2号機は小さいグループで開発した、でも工夫した機能(面分光とかファブリペロとか)を持った多機能可視光分光器です。主研究者として、2002年にハワイ大学口径2.2メートル望遠鏡、国立天文台ハワイ観測所口径8.2メートルすばる望遠鏡におけるファーストライトに成功しました。2012年にすばる望遠鏡補償光学AO188との接続に成功することにより高解像度へのパワーアップを達成しました。現在、新検出器システムへのさらなるアップグレードを行っているところです。9月にすばる望遠鏡に試験観測に行きます。結果をお楽しみに!

 

---> 昨夜(10月1日)帰国しました。良いデータが撮れました!近々報告いたします。 

 

---> すみません、、この後何度もすばる望遠鏡に行ったのですが、報告が滞りました(LiteBIRDで忙しかった)。。下図は小久保さん・満田さんの活躍によって得られた結果一例です。正体不明であった高速電波バースト(Fast Radio Burst: FRB)に関連して、唯一繰り返しバーストを示す高速電波バーストであるFRB 121102についての高空間分解能Hα水素輝線マッピングによりこの高速電波バーストの起源として若いパルサー・マグネタ―を支持しました(Kokubo, Mitsuda, Sugai, 他: 2017, "Hα Intensity Map of the Repeating Fast Radio Burst FRB 121102 Host Galaxy from Subaru/Kyoto 3DII AO-assisted Optical Integral-field Spectroscopy", ApJ, 844, 95)。面分光のための小レンズ1個1個が86.8ミリ秒角x86.8ミリ秒角にあたります。どんどん他の結果も載せます。